骨盤矯正

関節の動きを調整して痛みやシビレを治療する

日常的に経験する痛みやコリから、手術を勧められるような難治性の症状迄幅広く治療致します。
受診時には治療内容、病状についての説明、日常生活の注意点に至るまで丁寧に対応致します。 

以下は治療についての説明です。ご参照下さい。 

5分歩くと痛くて足を引きずっていた方が、海外旅行に行けるようになる。これは珍しいことではありません。

しっかり治療すれば、そんな希望もかなうかも知れません。 
良くならないとあきらめたり、手術をする前に、これまでとは異なる視点で治療を受けてみてはいかがでしょうか。 

「痛み」「シビレ」「コリ」の正体は筋肉の異常な緊張⁈

従来、「痛み」「シビレ」「コリ」等の整形外科的な症状は、レントゲンやMRIに写るヘルニア、脊柱管の狭窄、軟骨の擦り減り等の、「写真に写る形の異常」が原因と考えられていました。
また一方で、「異常」が写らないと原因不明とされてきました。 

しかし、関節の研究が進み、これらの症状は関節の動きの悪化が原因でも発症すると分かってきました。 

関節の動きが悪化筋肉の異常な緊張筋肉の異常な緊張を「痛み」「シビレ」「コリ」等の症状と感じる 

関節の動きの悪化がきっかけのため、治療では仙腸関節を始め、それぞれの症状に関連する関節を滑らかに動くようにします。

これにより筋肉の異常な緊張が改善され、「痛み」「シビレ」「コリ」等の不快な症状が改善します。治療により症状が変化すれば、その症状は関節の動きの悪化が原因と考えられます。 

その症状の震源地は仙腸関節にあり⁈

数ある関節のなかでも特に「痛み」「シビレ」「コリ」の治療で大切な仙腸関節について説明致します。 

仙腸関節(下図参照)とは、骨盤にある関節です。 

骨盤は主に3つの骨から構成されています。 

真ん中にある仙骨とその両側にある腸骨です。 

仙腸関節はこの仙骨と腸骨の間にある関節で、左右1つずつあります。 

この関節には1〜3ミリとわずかですが動きの遊びがあり、動作に従って動くのが正常です。 

骨盤

一方で、この部分は上半身の重さが集中するため、骨格の構造上の弱点ともいえます。 

仙腸関節に負担が加わり続けると、関節が固定されて動きが悪くなったり、炎症を起こしたりします。 

仙腸関節の動きが悪くなると異常な反射が起こり、他の関節の動きも悪くなります。 

これにより、身体のさまざまな部位の筋肉が異常に緊張して、これをさまざまな症状として感じます。 

逆にいうと、どの部位の症状も仙腸関節が大元の原因となっていることがあるのです。

治療は関節を少し動かすだけ

患者様はベッドに横向きで寝て頂き、着衣の上から関節を1~3ミリ動かします。 

最初に仙腸関節を治療し、つづいてそれぞれの症状に関連する関節を治療します。 

「こんなに優しく触れる程度で良くなるとは思わなかった」というのが、患者様の一般的な感想です。

レントゲンやMRI検査で「手術が必要」といわれても「痛み」「シビレ」は良くなることがある

レントゲンやMRIを撮り、 

「ヘルニアやすべり症、脊柱管の狭窄等で神経を圧迫している」 

「膝や股関節の軟骨がすり減って変形している」 

「検査をしたが異常がみつからず原因は分からない」 

いずれの場合も仙腸関節を治療すると、痛みやシビレが改善することが多々あります。 
私の外来には「手術をしないと治らない」と診断された方がたくさんいらしています。 
そのなかで手術が本当に必要な方は少数です(手術が必要と判断した場合は提携する医療機関をご紹介します)。 

いろいろ治療したけれど良くなっていない方にもオススメです

いろいろ治療したけどなかなか良くなっていない方や改善が停滞している方は、異なる視点で治療することで改善が期待出来ます。 

また、手術が必要と言われたけれど他に方法はないかと悩んでいる方は、手術の前に受診してください。手術を回避できることがあります。 

遠くて頻繁に通院出来ないけど、しっかり治したいという方でも月に1〜2回の施術で十分改善が期待できます。 

「症状に強弱がある」「部位が変わることがある」こんな症状は良くなることが多い 

日頃の症状を観察してみてください。以下のような傾向がある症状は良くなる可能性が高いでしょう 

  • 日により症状の程度や部位が変化する
  • お風呂に入り温めると症状が軽減する 
  • 疲れると症状が増す 
  • 1日の中で症状の程度が変化する。(例) 起床後少し痛み、昼近くには楽になるが、夕方また痛む  

治療期間は1~2回で改善する方、5~6回で改善する方、定期的な治療が必要な方の3タイプあり

関節の状態により、改善の仕方はおおよそ以下の3つに分かれます。 

1)関節の動きが悪いだけの場合 

最も軽症なもの。1~2回の治療で、3週間以内に改善します。 

2)関節の動きが悪いのに加え、炎症も起こしている場合 

関節の動きが悪い状態にさらに負荷が加わることで関節炎を起したもの。仙腸関節に起こりやすく、強い症状を発症します。月1~2回の治療により5~6回、約3カ月位で改善します。 

3)関節の動きが悪いのに加え、自律神経の失調を伴う炎症がある場合 

関節炎の特殊なものです。症状の軽重だけでなく、患者様の体質が影響します。全身のいろいろな部位に痛みやコリ、シビレ等を訴えるだけでなく、冷え等の自律神経失調症状や不眠などを訴える方に多く該当します。 

治療当初は症状の変化がないことがあり、その多くは2~3ヶ月すると徐々に改善し始めます。症状の部位や強弱が変化し、再発を繰り返すのが特徴です。 
完治は難しいですが、症状は軽減し、症状を少ない状態でコントロールすることが期待できます。

治療頻度は月に1~2回

治療頻度は症状や関節の状態により異なります。1~2回の治療で良くなる方がいらっしゃる一方で、アスリートやご高齢の方では定期的な治療が必要な場合もあります。 

この場合、最初の約3か月は2~3週間に1回の頻度で治療を行い、それ以降は症状により1~3か月に1回の受診をおススメします。 

※関節炎を起こしている場合は、頻繁に治療を行うと長期経過が良くないため2週間程度の治療間隔が必要です。 

初診時は、約10%の方に副作用が現れることがあります。これは一時的な治癒過程です。

関節の動きが悪いだけでなく炎症も起こしている場合、治療後に症状が強くなったり、他の部位に新たな症状を感じたりすることがあります。

これは一時的な治癒過程です。

また、不眠や自律神経の失調、不安状態、鬱傾向にある方は特に症状が強く現れることがあります。これに該当する方は受診時にご相談下さい。

ケガ以外の整形外科的な痛み、シビレ、コリ等に幅広く適応

下記の病名と診断された痛み、シビレ、コリ等に有効なケースがあります。

腰痛 脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、椎間板ヘルニア、分離症、変形性腰椎症、坐骨神経痛 等 
下肢痛 変形性股関節症・膝関節症、股関節臼蓋形成不全、半月板損傷、膝の成長痛、外反母趾、足底筋膜炎 等 
首痛・上肢痛 頚部痛、頚肩腕症候群、頚椎ヘルニア、後縦靭帯骨化症、頚椎症、ストレートネック、手の腱鞘炎、肘痛、手根管症候群、ばね指、肩こり、五十肩 等 
その他 ケガ以外の整形外科的な様々な症状に有効です 

「治療して安静」が治るための早道

早く良くなるためには、治療だけでなく養生も大切です。

原則:安静

特に治療後3日~1週間は関節が不安定になることがあるため、普段より安静を心掛けて下さい。 
特に関節炎を起している場合は安静が重要です。 
安静とは症状が発症しないように生活することです。 

以下の1)~4)の注意点は仙腸関節からみた養生のポイントです。 

1)中腰姿勢を避ける 

中腰姿勢で不意に力が加わると、仙腸関節の動きが悪くなる可能性があります。中腰姿勢をするときは「今から中腰をする」と意識して行って下さい。 

2)長時間の同一姿勢をとらない 

20分以上同じ姿勢でいる場合は途中で前後屈の体操(下図参照)をしてください。 

❶で上体を軽く前に倒す。深く曲げようと無理しないこと。引き続き、❷で上体を軽く後ろへ倒す。 

このときも決して無理をしない。 

❶と❷を3〜4回行い、1セットとする。できれば、1セットを約20分おきに行うといい。 

3)疲れをためない 

疲労を感じたら20分位横になり筋肉を休ませて下さい。 

4)冷やさない 

仙腸関節の動きが悪くなるだけでなく、冷えが筋肉の異常な収縮(緊張)を引き起こし、症状が増す場合があります。  

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